2020年の東京五輪(東京オリンピック)に向けて、日本でのサマータイム導入が検討されています。
アメリカやヨーロッパ諸国など多くの国ではすでに導入されているサマータイム。
今後、日本の夏は命の危険さえある酷暑が予想されることから、東京五輪(東京オリンピック)やパラリンピックのためのサマータイム導入を検討しているようですね。
サマータイムとはどのようなものなのでしょうか?もし、日本でもサマータイムが導入された場合、企業や学校はどのような対応となるのでしょうか?日本は過去のサマータイム導入で失敗しているとか・・・。色々と気になるところです。
そこで今回は、サマータイムとは?日本が導入したら企業や学校は?日本過去に失敗!?について記事を書きたいと思います。
では、さっそくいきましょう。
記事内目次
サマータイムとは?簡単に言うとどんなこと?

サマータイム(夏時間)とは、簡単にいうと、「夏は日照時間が長いため、時計の針を1時間早めて、太陽が出ている明るい時間を有効に活用しよう。」といった制度です。
太陽光を活用することで、省エネにもつながり、また、日没まで時間の余裕もできることから経済的効果もあると言われています。
アメリカやヨーロッパなど多くの国々ではすでに導入されていますが、日本では過去にサマータイム導入に失敗し、現在は日本のサマータイム(夏時間)は実施されておりません。
サマータイムは、朝の時刻から夜の時刻まで外が明るいといった緯度が高い国で実施されており、一般的に、3月~11月は時計の針を1時間進めるという形で実施されていることが多いです。
また、アメリカではサマータイムのことを「デイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time」 と呼ばれています。
サマータイムを日本も導入?東京五輪(東京オリンピック)に向けて検討中?

先日、「日本がサマータイムを導入へ」といった驚きのニュースが報じられました。
現在サマータイムを導入していない日本が、なぜ今サマータイム導入への議論を繰り広げているのか?
その理由は、地球温暖化の影響で今年(2018年)の夏は猛暑どころか酷暑。
日本は気温40℃を超える命の危険性のある暑さということから、夏の気温は年々ますます気温が高くなっていくことが予想されます。
そこで、日本で開催される2020年の東京五輪(東京オリンピック)・パラリンピック対策として、夏の時間を2時間繰り上げるといった、日本のサマータイム(夏時間)を導入することが検討されています。
2020年7月24日から8月9日に開催される東京五輪(東京オリンピック)は、真夏日で日中は気温40度を超える酷暑が予想され、気温も湿度も高く、選手たちの命の危険性も懸念されています。
そこで、2018年7月27日に五輪組織委員会会長 森喜朗元首相は安倍首相に対し、マラソンなどの競技は気温が上昇しすぎない時間帯の早朝に開催できるようサマータイムの導入を要請。
安倍首相も「解決策かも」と・・・。
現在のところ導入する方向に向かって進められているとのこと。果たしてどうなるでしょうか・・・。
日本のサマータイムが導入はいつ?予想してみた!

現在、日本でのサマータイム導入が検討され、色々と議論されている最中です。
前向きに議論が進められているとのこと。
そこで、もし日本にサマータイムが導入されるとしたらいつになるのか?を予想してみました。
もし、現実に日本にサマータイムが導入された場合、
2019年から毎年6月~8月の3か月間実施されるのではないかと予想されます。
現在検討されている内容は、2019年と2020年の2年間だけ実施するといった考えのようですが、現実的に考えると、2年間だけ実施するというのは、多くの混乱を招くことにつながるため、サマータイムを2年間だけ実施するというのは難しいのではないでしょうか?
よって、先ほどの予想は、あくまでも、もし日本にサマータイムが現実に実施された場合ということです。
筆者としては、実際のところ、今の段階で現実的に2019年にサマータイムを導入するのは難しいと考えています。
なぜなら、サマータイムを実施するにあたり準備期間が短すぎ、大きな数多くのトラブルが予想されるからです。
しかも、現在検討段階となれば、なおさらです。
よって、筆者の結論としては、サマータイム導入という形ではなく、「東京五輪(東京オリンピック)・パラリンピックでの競技時間を2時間前倒しする。」という形で終わるのではないかと考えています。
なぜなら、現在検討されているサマータイムは、2019年と2020年の2年間のみ、6月~8月を軸に考えられているそうです。
現在2018年なので、2019年は来年にあたります。
たったあと1年で、いきなり2年間のみのサマータイムを実施するということは、はっきりいってメチャクチャです。
企業や学校の対応はどうなるのか?
IT企業にとっては、「もうやめてくれ」といったブーイングの嵐ですよね。
なぜなら、コンピューターのシステムを全部切り替えなければならないのですから・・・。
金融系や物流系、交通のシステムなど、すべてにおいて変更しなくてはならないのです。
多くのトラブルほ招くのは目に見えています。
しかも、日本で、2019年と2020年の6月~8月に2時間前倒しするというだけで、省エネ効果や経済効果もそこまで見込めないどころか、サマータイムを実施するにあたり余計に費用がかかりそうです。
また、多くの人々がパニックになってしまいます。
よって、あくまでも筆者の考えとしては、日本の夏の酷暑を受け、未来に向けて日本でのサマータイム導入を検討することはとてもよいことだと思います。
しかし、現状はまだ検討段階です。
なので、2020年の東京五輪(東京オリンピック)・パラリンピック開催時は競技によっては競技時刻を2時間前倒しにし、オリンピック開催時には臨時列車や臨時バスを走らせる。
そして東京オリンピック開催に関連して働く人々は2時間前倒しの勤務体制にする、というやり方で良いのではと思いました。
日本の未来の夏は、ますまず気温の上昇で毎年酷暑が予想されることから、しっかりと検討した上で、日本のサマータイムを導入し、2020年の東京オリンピック後の数年後から本格的に実施すれば良いのではないでしょうか。
そして、日本でサマータイムを導入すると一度決定したならば、他国のように毎年サマータイムとして継続したほうが、混乱がありませんよね。
サマータイム導入で日本の企業はどうなる?

もし、2020年のオリンピック開催にむけて、現在検討されている、2019年と2020年の2年間、6月~8月にサマータイムを実施した場合、日本の企業はどうなるのでしょうか?
間違いなく大きな混乱を招くでしょう。
やはり様々なシステムなどの変更は簡単ではありません。特にIT企業はパニックですよね。
そして各企業も、始業を2時間繰り上げるということになってきます。
現在AM8時スタートの企業であれば、だいだい終業時刻はPM5時ですよね。
それを2時間繰り上げるとなると、AM6時には始業、PM3時には終業となる訳です。
起床時間も当然早くなります。AM4時くらいには起きてないといけないのではないでしょうか。
早寝早起きは健康に良いとされていますが、多くの日本人は夜型人間が多いです。
体のコントロールができずに、睡眠障害が起こる可能性も大いに考えられます。
サマータイム導入で日本の学校はどうなる?

もし、サマータイムが日本で導入されたとしたら、例えば小学校などの学校はどうなるのでしょうか?
現在の小学校を例にあげると、小学校の開門時間をAM8時とした場合、よほど学校に近い子供たちは別ですが、自宅を7時30分より前には出なくてはなりません。
だとすると、子供をAM6時過ぎには起こして、ご飯を食べさせて支度させる。これが今までの日常でした。
ですが、もし、サマータイムが導入された場合、2時間早まることになります。
となれば、朝の4時過ぎに子供を起こすことになります。そしてAM5時30分過ぎに出発。
小学校の門はAM6時間に開門。ママとなれば、AM3時台に起床!!
外はいくら夏でも真っ暗です。AM3時台に起きるなんて、それはさすがにムリです!と叫びたくなります・・・。
やっぱり朝は、朝日と共に気持ちよく起きたいと思いませんか?
それはそうと・・・、
さて、お昼の時間はどうなるのでしょうか?それも2時間前倒し?なんだか感覚がおかしくなりそうです。
子供たちの習い事も全ての時間が2時間繰り上がるのでしょうか?
子供たちの好きなテレビ番組は?どうなるのでしょうか?
夏の間の6月から8月の3カ月サマータイム(夏時間)を実施して、また3カ月後には通常時刻に戻る生活。
他国の導入されているサマータイムのように、1時間で行うとまだ良いかも知れませんね。
東京オリンピックの為の酷暑対策とは言え、2時間の前倒しは子供たちの健康面も心配になります。
サマータイム導入で日本は過去に失敗!その理由は?

実は、日本は過去にサマータイム(夏時間)を導入していた時期がありました。
それは、戦後の米軍に占領統治されていた時代です。
その頃、夏時刻法が制定され、実際の時刻を1時間進めるという形でサマータイムが実施されることとなったのです。
要は、1時間前倒しと同じ意味ですね。
しかし、実施されたのは、1948年~1951年のたった3年間でした。
なぜ、サマータイムが3年間で終了してしまったのか?
その理由は、
- 残業時間が増加・・・サマータイムを導入したものの、従来どおりの終業時刻まで働くことが多く、結局1時間の残業や、1時間のサービス残業になってしまったようです。
- 農家の混乱・・・農作業は、サマータイムで作業を管理して作物を育てることは難しいです。太陽を軸に考えて作業しているため、農家の人たちはかなり混乱したようです。
- 交通機関によるラッシュ・・・当時は、公務員は民間企業の人よりも1時間早く出社していました。サマータイム導入で、公務員と民間企業の人とが同じ時間に出勤となり、電車やバスなどの交通機関が大変なラッシュとなってしまったようです。
以上のような理由で、サマータイムの導入が3年間で終わってしまったという訳です。
実は、これよりも前にも何度か日本はサマータイムは導入していました。
しかし、なかなかうまく行かなかったようですね。
2020年の東京五輪(東京オリンピック)・パラリンピックに向けてサマータイムが導入された場合、懸念されるのは、やはり時間を前倒ししても、結局のところ、残業などで労働時間が増えるだけじゃないか、というところではないでしょうか。
もちろん、システムの変更や、健康被害など、大きな混乱を招きそうです。
サマータイムとは?日本導入まとめ
今回は、サマータイムとは?日本が導入したら企業や学校は?日本過去に失敗!?について記事を書きました。
日本は過去に何度かサマータイムを導入したことがあったようですが、実際はなかなか難しそうですね。
2020年の東京五輪(東京オリンピック)・パラリンピックに向けた、酷暑対策として現在は前向きに検討されているようですが、間違いなく多くの混乱を招くと思われます。
できれば、オリンピックの競技の種類によって、早めたほうが良い競技は競技時間を早めるなどに止めておいてもらえることを政府に期待したいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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