「月にはうさぎがいて、餅つきをしている」というお話は、大人になれば常識の(?)ことですが、どうしてそのように言われるようになったのでしょうか?
お月見うさぎの餅つきの由来を、子供に分かりやすく説明する方法も気になるところです。
そして、お月見の時に子供に由来を話してあげられたら、もっと楽しい時間になりそうですよね!
そこで今回は、お月見うさぎの餅つきの由来について子供(保育園児・幼稚園児向け)に分かりやすく説明してみたのでご紹介したいと思います。
記事内目次
お月見うさぎの餅つきの由来は?

では、お月見うさぎの餅つきの由来を見ていきましょう。
旧暦で8月15日の満月のことを「中秋の名月」と呼び、その年の作物を供えることで豊穣の感謝を神に伝えるという行事です。
もともとは中国の中秋節に由来し、そこでは月餅などのお菓子と共に観月の宴を催したと言われています。
日本では平安時代のころにはお月見が伝わっており、貴族たちが歌を詠み、酒を酌み交わしていました。
現在では、ハロウィンや紅葉狩りに圧されてしまって、いまいち盛り上がりに欠ける秋の行事、お月見ですが、今年は月のうさぎのお話などを子供たちに話して、静かな夜を迎えてみましょう。
お月見うさぎの餅つきの理由を子供(保育園児)に分かりやすく説明!

お月見うさぎの餅つきの理由を子供(保育園児や幼稚園児向け)に分かりやすく説明するには、まず大人がその「お月見うさぎの餅つき」のお話の由来を知る必要があります。
お月見うさぎの餅つき「月にはうさぎがいて、餅つきをしている」というおなじみの話は、どうして生まれたのでしょうか。
元の話は仏教の説話から由来しています。
おじいさんとうさぎのおはなし
むかしむかし、くたびれてお腹を空かせたおじいさんが、道で休んでいました。
そこに、うさぎとキツネとサルがやってきておじいさんに出会います。




お腹を空かせたおじいさんをかわいそうに思った3匹は、おじいさんに何か食べるものをとってきてあげようと思いつき、それぞれ出かけていきました。
サルは得意な木登りでおいしそうな木の実をとってきておじいさんに渡しました。
キツネは川で上手に魚をとってみせ、おじいさんに渡しました。
でもうさぎはおじいさんのために何も食べるものをとってくることができません。
うさぎは考えに考えて、サルとキツネに火を焚いてもらいます。
「おじいさん、私を食べてください!」そういうと、うさぎは火の中に飛び込み、おじいさんに自分の体を差し上げたのです。
実は、そのおじいさんは帝釈天(たいしゃくてん)と呼ばれる神様が変身した姿でした。

帝釈天は、うさぎとそのすばらしい行いを忘れないように、みんなが見上げることできる月にそのうさぎを生き返らせたということです。
月とうさぎの話はわかったけど、ところで餅は?

うさぎが登場する由来はわかったとしても、なぜ餅つきをしているのかはこのお話には出てきません。
中秋の名月が豊穣(ほうじょう)のお祝いであることから、たくさんのお米の収穫に感謝しているという意味があります。
そして、他には、うさぎが老人のために餅つきをしているという説や、うさぎが食べ物に困らないようにという説もあります。
合わせて子供たちに伝えられるとよいですね。
月の中のうさぎが見える!海外では何に見える?

月の模様はうさぎに見えるというのは、実は日本に限っての話。
海外では全く違うものとして、親しまれているようですよ。
それぞれに共通点が内容に見えますが、実は「女性」に例えている国や地域が多いことが分かります。
カナダでは、「バケツを運ぶ少女」、インドネシアでは、「編み物をしている女性」北ヨーロッパでは、「本を読むおばあさん」、東ヨーロッパでは、「横向きの女性」。

模様のはっきりしない部分を女性の髪の毛として見ているからでしょうか。
それとも、月と女性はお産や体調などの面で月との関係が深いからでしょうか。
とても興味深いですね。
子供と一緒に月を見る場合は、動物に例えられている場合も多いですから、一緒に月を見てお話しするのも良いでしょう。
ちなみにアラビアでは、「吠えているライオン」、南ヨーロッパでは、「大きなはさみのカニ」に見られているようですよ。
模様の上下を逆さにするなど向きを変えてみることや、月を白地とみるか黒地とみるか(黒い部分を模様として見るか、白い部分を模様として見るか)などを工夫して、考えてみてくださいね。
もしかしたら子供の方が、月の模様を新しいものに例えてくれるかもしれません。
お月見うさぎの餅つきの由来を子供に分かりやすく説明!まとめ
月に関する伝説や、世界各地で月の模様がどのようにみられているかなど、子供でも親しみやすいように紹介させていただきました。
歴史背景や習慣などは、説明する側にも知識が必要で、なかなか子供にはとっつきにくいものです。
まずは中秋の名月にきれいな月を見上げ、うさぎの餅つきの話をして、お月見を身近なものに感じてもらえたらいいですね。
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